ASP.NET Core with Vite プロジェクトの構成⚓︎
ASP.NET Core with Vite プロジェクトには、フロントエンドのアプリケーションとの連携に関する設定をします。
ASP.NET Core Web API の設定⚓︎
ASP.NET Core with Vite プロジェクトは、 ASP.NET Core Web API プロジェクトと同じ Web API 向け構成を組みこみます。 ASP.NET Core Web API プロジェクトの構成 を参照し、設定してください。
フロントエンドアプリケーションの配置変更⚓︎
フロントエンドアプリケーションのフォルダーをプロジェクト内から移動または削除する⚓︎
Vue.js などの JavaScript フレームワークを用いたフロントエンドアプリケーションは、バックエンドアプリケーションと階層構造の異なる場所に配置することを推奨します。 ASP.NET Core with Vite プロジェクトを作成すると、プロジェクトルートにフロントエンドアプリケーションを配置するための [ClientApp] フォルダーが生成されます。 このフォルダーを [backend] フォルダーと同じ階層に移動し、 [frontend] にフォルダー名を変更します1。
以降、図のような階層となっていることを前提に、設定値を変更します。 フォルダー名や階層構造が異なる場合は、適宜読み替えてください。
フロントエンドアプリケーションの配置設定⚓︎
ASP.NET Core with Vite プロジェクトを実行したとき、適切なフロントエンドアプリケーションが実行できるように、プロジェクトファイルの設定値を変更します。
ASP.NET Core with Vite プロジェクトのプロジェクトファイルを開き、 <SpaRoot>
プロパティの値を変更します。 上記の例のような配置の場合、 [AaaSubSystem.Web.csproj] から、フロントエンドアプリケーションを配置したルートフォルダー [frontend] に対する相対パスを設定します。 続けて、<SpaRootWorkspace>
プロパティを追加し、プロジェクトフォルダー [workspace-name] に対する相対パスを設定します。
ASP.NET Core with Vite プロジェクト ( AaaSubSystem.Web.csproj ) | |
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フロントエンドアプリケーションの参照削除⚓︎
上記のフォルダー移動と設定変更を行うと、 ASP.NET Core with Vite プロジェクトにフロントエンドアプリケーションへの参照設定を残す必要がなくなります。 プロジェクトファイル内の以下の設定を削除します。
ASP.NET Core with Vite プロジェクトから削除する設定 ( AaaSubSystem.Web.csproj ) | |
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フロントエンドアプリケーションの起動設定⚓︎
ASP.NET Core with Vite プロジェクトのプロジェクトファイルには、フロントエンドアプリケーションを実行するためのコマンドを設定できます。 この設定は、 Visual Studio で ASP.NET Core with Vite プロジェクトを実行したとき、 Web サーバーの起動完了後に自動実行されます。 これにより、 SPA の実行を Visual Studio の操作のみで行うことができます。
既定では、 npm start
コマンドが設定されています。 フロントエンドアプリケーションの実装にあわせて、起動コマンドを設定してください。 設定箇所は ASP.NET Core with Vite プロジェクトのプロジェクトファイル内、 <SpaProxyLaunchCommand>
プロパティです。
フロントエンドアプリケーションの起動コマンドの設定例 ( AaaSubSystem.Web.csproj ) | |
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フォルダー名は適宜変更してください。 フロントエンドアプリケーションを別途ゼロから開発する場合は、 [ClientApp] フォルダーを削除してしまってもかまいません。 ↩